晴れのち晴れのち、
去年の今日は、
文化の日で、
僕の親父の誕生日で、
そして友人の結婚式で。
ずらーっと居並ぶ列席者を前に、僕が新郎に向けてスピーチした日でもありました。
そんな晴れの日から一年。
結婚して一年が経った、特に何もかわらないと彼とその嫁と、
学祭に毛が生えたようなライブを観て、飯を食いにいきました。
ちょうど一年前に結婚式の二次会をした店のとなりの焼き鳥屋へ。
結婚記念日おめでとうということで乾杯したんだけど、
待ち合わせで顔を合わせた瞬間からずっと感じてた言葉にできない違和感が氷解しまして。
嫁がウーロン茶を頼んだのが決定打だったね。
ご懐妊おめでとう。
ふたりにとって晴れのち晴れ。
もう20年以上の付き合いの連れが結婚して、
ほんとに順調に結婚生活を送って、
そして授かった赤ちゃん。
でも心の底からおめでとうって言えんかった。
おめでとう以上にさびしかった。
自分だけが取り残されたような気がして、寂しくて悔しくて羨ましくて悲しかった。
ふたりを前にして明らかにテンションが下がる自分が嫌になった。
すごくめでたいことやのに、なんで?
俺はいつからゲイになった?
一年前の結婚式にも感じたこの言いようのないさびしい気持ちがやっと整理できた一年後、
また同じ、というよりそれよりも大きいさびしさがまた再来。
どーなんの。どーすんのよ。
ずーんと真っ逆さまに、
落ちた。
まいったなぁ。
もう30のおっさんがこんなんで凹んでどーすんのさ。
現実が変化していくのは当たり前。
んなもんもう知ってる。頭ではわかってる、理解してる。
でもなんかつらいわ。
それでも言う。
今はまだ心から祝える日が来るのを願いながらやけど。
おめでとう。