『僕らのミライへ逆回転』のオフィシャルトレーラーについて。

※以下、トレイン・スポッティングを観てない方は読まないでね。
僕らのミライへ逆回転』に興味がある方も注意して読んでね。
 そんなわけで今日は続きを読むをクリックしたらエントリが展開されるようにしてます。




「来週トレイン・スポッティングを観にいくねん。楽しみやわ」
「ああ、最後主人公が仲間の金持って逃げるやつですよね。あれどういう意味なんすかね」


まったく予想していなかった連れの返答に対して、
感じたことがないほどの強大な負の感情を抑えきれず、反射的に手が出てしまい、
殴り合いの大喧嘩をしたのは何年前になるんだろう。
12年前ですか。
激情っていうんですか。もうなんか色々通り越してしまって、
自分が怒ってるのかどうかも分からないっていう。
危ないね。
キレる若者ですね。
でもあれだけノータイムで人を殴ったのは後にも先にも一回だけです。


それぐらいネタバレが嫌いです。
前述した連れについては、10年以上経った今でも思い出すたびに嫌な気持ちになるし、
知的好奇心の芽を摘まれることがどれだけのことなのか、というのを身を以て知ったわけです。
少なくとも僕は。


で、本題。
ミシェル・ゴンドリー監督の最新作、
映画『僕らのミライへ逆回転(邦題)』なんですけどね、
これの日本向けオフィシャルトレーラーが本当にひどい。
公式がトレーラーでネタバレしてどうするねんと。


あくまで予定調和なストーリー部分のネタバレですよ。
充分に予測できる展開なんですよ。
ただし現実世界においては、という条件付きで。
これ映画ですよ。


何が起こったって、世界の常識がまったく通じなかったって許されるんだよ、というワクワクと、
いやいやそうは言ってもやっぱり筋は通すでしょ、っていう現実的な考えがぐちゃぐちゃになって、
”それでもやっぱり映画やから最後までどうなるか分からへん”、
客電が点いて席を立つ瞬間まで、まだ何かあるんじゃないかっていう期待。


それがあってこその映画でしょう。


ネタバレが嫌なのにトレーラーを見たお前が悪い、ごもっとも。
でもさミシェル・ゴンドリーって言えばショートフィルム畑の人じゃないですか。
で、異常なまでの凝り性じゃないですか。
当然トレーラーにも面白い仕掛けがあるんじゃないかって思うじゃないですか。


ほんでね、ここに一番腹が立ってるんですけどね、
海外版と日本版とでトレーラーの内容が違うんですよ。
海外版には僕がさっきから散々言ってるネタバレのシーンがないわけですよ。
ほんでね、やっぱり海外版にはトレーラーにも面白い仕掛けがあるんですよ。
詳しくは書きませんけど、非常にミシェル・ゴンドリーらしい仕掛けですので一見の価値はあると思います。


本当に腹が立つ。
日本版のトレーラーってやっぱり配給会社が作るんですかね。
もしそうならあんな会社つぶれてしまえばいい。