ソコカラ、ナニガ、ミエル?

映画『鉄コン筋クリート』を観てきました。
松本大洋の絵が動いてることに軽く心が揺れました。


あの宝町が動いてんすよ。
パースの狂った建物の感じとか壁の色とか、
店先で何か焼いてるおっさんまで動いてんすよ。
映画だから当たり前ですけどね。


内容は原作をほぼ忠実に再現させてまして関心しました。
尺の都合上端折ってる部分もあったため、
原作を未見の人はちゃんとストーリーを解釈できたのかなぁと若干の不安は残りましたが。


声優陣も割とアタリ。
エンドロール見て、何気に豪華キャストなのにびっくりしました。
蒼井優は言わずもがな、というか彼女の声を聞くために映画観に行ったね。正直。
「もちもーち、こちら地球星、シロ隊員」
とか聞いた瞬間オルガズムに達するかと思いました。


ひとつ残念な部分を挙げると、
主人公のシロとクロは、町を『飛ぶ』んです。
その『飛ぶ』という部分をもう少し推して欲しかった。
浮遊感とでもいうのかしら。
あのホワァってなってフッと落ちてくような感じ。


ゲームでいうと『ジャンピングフラッシュ!』とか『JET SET RADIO』とかね。
映画で言うと手塚治虫の『Jumping』みたいなの。
個人的にはああいう『飛ぶ』で彼らに街中を飛び回って欲しかった。


あとパンフレットが完売だったので超絶ショックです。
手に入んないかしら。


◆参考映像:『Jumping』手塚治虫