Happy birthday, sweet sixteen。

ニール・セダカに乗せていくぜブラザー。
スイートでもシックスティーンでもないけれど、
細かいことは気にするな。
とにかくオールディーズに乗せていくぜブラザー。


坊主a.k.a.僕の、
バースデーパティーの様子をお届けしようか?
イカれた野郎どもが集ったぜ。
若干二名と少ないけれど、
細かいことは気にするなって言っただろブラザー?



◆それなんてエロビ?


「邪魔するで」


のVシネも真っ青な一言でずかずかとうちにあがる男二人(小川くん(仮名)と服部くん(仮名))から手渡されたのは、
これだった。


なにこれ?
チェ・ジウの流出エロビ?
つかウチにはVHSを再生できる環境がないんですけど。


「これ、なに?」


と問うと、


「いやぁ、もう、なんか、これしかないかなぁって。思って」


と要領を得ない返事が返ってくる。
パッケージの裏を見ると、
『500P ジグソーパズル』
という文字が目に入った。


なんで、
27歳の、
誕生日に、
チェ・ジウのジグソーパズルをしますか。


たしかに、チェ・ジウはコリアンの中で、
一番タイプだ。
百歩譲ってそれは認めるとして、
それを君たちに言ったか?
一言でも言ったか?
言ってないだろ?
もしこれがユンソナのパズルだったら、
嫌がらせもいいとこだ。


馬鹿かと。


「ありがとう 死んでください ふたりとも」


と五七五のリズムで言ってみたけれど、
当然聞く耳を持ちゃしない二人は、
コーヒーを煎れるためにだけにしか使用しないウチのキッチンに、
文字通り火を灯した。


「鍋するから離れとって」


その一言を言うとふたりは、
はくさいやら、しいたけやらを取り出して、
ざくざくと切り始めた。


料理は僕の専門外なので黙って部屋で待つ。


待つこと10分。


「そういや乾杯してなかったなぁ」


と言い出したので三人でビールを開ける。
まだ誕生日まで数時間あるけど、
とりあえず乾杯。


更に待つこと10分。


「カセットコンロにボンベ入れとって」


と言われたので素直に従う。
が、ボンベの入れ方がわからない。
あきらめて部屋でだらりとしていたら、
見かねて服部くん(仮名)がボンベを入れた。
舌打ちを残しつつ。


「もう鍋いくで。ボンベちゃんとできてる?」


と小川くん(仮名)が聞いてくるので、
「今年最高の出来」と答えておいた。
無論ボンベを挿したのは服部くん(仮名)だけど。





◆水炊き登場。


小川くん(仮名)が指揮しただけあって、味はいい。
具は、カキとか鳥とか豚とか牛とか、
灰汁だらけで仕方がない鍋だ。


ビールを呑みつつ鍋をつつき、
先日実家から贈られてきたヴォジョレーを開け、
少しの間歓談する。


鍋は食べきれないほどの量で、
まぁ明らかにカキなどのチョイスは
服部くん(仮名)の好みなのだけれど、
おいしくいただいた。


その後。




「おい、開けるな」


と言ったのは僕だ。



見ていただければ分かると思うけど、
僕がトイレに立っている間に、
二人はパズルを解き放っていた。


とりあえず、鍋をどうにかしませんかと。
これは鍋をどけないと無理だろうと。


あとはもう、必死。





とりあえず顔から作ろうとなって、
こうなって、



















徐々にでき上がってきて、






朝、5時。













完成。






カウントダウンは?


なぁ?


どこいった?


誕生日カウントダウンとかは?


まぁ5時間も気付かずにパズルやってた僕も僕だけどね。


ギーギー言いながら、
アルコールでふらふらになりながら必死にトイレに行って帰ってきたら、
部屋が真っ暗だった。




二人とも寝やがった。


と、反射的に思ったが、
ぼうっと灯ったろうそくの明かりに気がついて、
小さなサプライズなんだと分かった。


男二名によるハッピーバースデー、トゥーユーの合唱を聴きながら、
眼下のケーキに目をやる。


「お前ら、なんか照れ臭いやんかw」


と言いつつろうそくの火を吹き消した。


「お誕生日おめでとう!」
「ありがとう!」


やっぱり持つべきものは友だね。


さぁさ、ケーキを切り分けようかとした刹那、
僕の手は止まる。


おいしそうなケーキの上に乗っているホワイトチョコのプレートには、
チョコレートの文字で、


「○○(僕の名字)アウト」と書かれていた。


現実でorzの態勢をとったのは、
恐らく後にも先にもこの日ぐらいだろう。


この馬鹿二人は、
ケーキ屋のお姉さんに、
「○○アウトって書いてもらえます?」
と言ったのだろうかと思うと、
馬鹿さ加減に気が遠くなった。


「食ってやる!」
と絶叫し、
朝の5時に男三人でケーキ1ホールを完食いたしました。


もちろん、チョコのプレートは僕が食べた。


そのまま三人とも酔いとパズルの達成感で、
気絶するように就寝。


素敵な誕生日をありがとう。



ブラザー。
長いエントリに最後まで付き合ってくれてありがとう。
後追いながらもリアルタイム感を出すために
今日の更新は珍しく降順だ。


バースデープレゼントがチェ・ジウのジグソーだなんて
あまりにも不憫だって?
答えはNOだブラザー。
野郎どもはちゃんとプレゼントを置いていったぜ。





Xbox360用・無線コントローラー×2。


お前らが対戦したいから買ってきただけちゃうんか、おい。









これが坊主a.k.a.僕のバースデーパーティーの全貌だ。
また来年、
坊主が生きていたらお逢いしようブラザー。
その時はまた乗ってくれよ。
今日はこの曲でお別れだ。


ニール・セダカ、『Happy birthday, sweet sixteen