ザミーフォーリアは。
打ち合わせが思ったより早くはねたので本屋に行こうと思ったのだけれど
なぜか部屋に植物を置きたくなって、
緑色の葉っぱがついてるやつを買いに行った。
━多肉植物以外で越冬が楽で手間がかからなくて葉っぱがついてるやつ花は咲かないほうがいい、
という条件を挙げて出てきたのがこれ、
ザミーフォーリアと呼ばれるものだった。
鉢の色と飾り砂の色を選べと言われたので、
何も考えずに黒い鉢と白い砂を選んだ。
のだけれど、
家に帰ってしげしげと見てみると、
どうにもバランスが悪いし、
なにより第一印象が、
仏壇に供える葉っぱ
みたいに見えて超縁起悪い。
そして一度そう見えるともう仏壇のそれにしか見ることができなくなって、
あわれザミーフォーリアは部屋でひときわ異彩を放つヤツという位置におさまった。
マットな黒い鉢は間近で見るとモノリスを想起させ、
遠目で見ると仏壇に飾るアレに見える。
葉っぱがエビのしっぽみたいで気持ち悪いので
縁起回復の願いと、皮肉と、愛情を込めて、
『海老蔵』と名付けた。
共に歩もうぞ、海老蔵。
