小芝居。

2月。
飲みに行った帰りの会話。
時間は午前4時前ぐらい。


「だから、何でややっこしくなるの分かってて手出すの?」
「殴り合いの喧嘩ってしたことある?」
「は?」
「だから殴り合いの喧嘩だよ。あるだろ?」
「学生だったときはあるな。で何?なんか関係あるの?」
「喧嘩してるときって耳鳴りするじゃん、キーーーンて。じわーっと頭の中が白くなってくだろ。」
「なるか?まぁ興奮して頭ぼーっとはするわな。」
「あれに似てるんだよ」
「ごめん。話見えないわ。」
「だからな、あーここで手だしたらややこしくなるなぁって最初はわかってるんだけど、そのうち頭がぼーっとしてきてさ、あー耳鳴りしてる、キーンってなってる、って思ってたらいつの間にか寝てんの女と。」
「何それ?自慢?」
「お前が聞くから答えたんだろ。」
「そういえばそうな。あ、俺ちょっと寄るとこあるからここで。」
「はいはいまたな。」
「まぁ夜道には気をつけて。」
「おいこのシチュエーションで言うとシャレになんねぇから。」
「骨は拾ってやるから散ってこい。」
「うっせぇお前は早く女作れ。」


とかいう何のオチもない小芝居を無性にやりたい。
標準語で。