One dollar and eighty-seven cents. That was all.
昨日は夢のような一日を過ごした。
服用している薬のせいで夢見心地だったわけじゃなく、
本当に夢のような一日だった。
賢者の贈り物というお話が一番しっくりくるかもしれない。
互いに相手を想い行動することで巻き起こる愛すべき失敗と落胆とその後にある笑顔。
無意識に、弾かれるように家を飛び出した自分の行動に驚きながら、
伝えたい言葉だけを頭の中で復唱しながら発した電波。
それは環状線を飛び越えて真っ暗な芦原橋まで届いた。
人を想い行動することの美しさと馬鹿馬鹿しさを知った。
心のエネルギーがぶつかり合ったときに起こる偶然は、いつだってすごい。
花火のように炸裂して、まぶしさで視野を狭くする。