ワンダと巨像。

ワンダと巨像

メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント

機種:PS2

発売日:2005/10/27

価格:¥6,069


一週目クリア。
まいった。
とんでもなくせつないゲームだ。


ワンダを取り巻く物語よりも、
巨像のレーゾンデートルにというか、
もう最後は巨像を倒すことすらも悲しく思えた。


ポジとネガのさじ加減は、本当に本当に絶妙だけど、
もう少しポジ多めが個人的には良かった気がする。


あとアグロの曲乗りを利用する場面をカットしたのは惜しいなぁ。
アグロの上に立ち上がり古の剣をかかげるモーションなんか最高に格好良くて、
ワンダは無言の勝ち鬨をあげているようだった。


でも巨像との対決シーンはすごい迫力で、
絶対的な力に抗うすがたが、
美しくもせつなくも見え、こんなにも琴線に触れるものなんだとあらためて気付けた。
お前はひとりではない、なんて、そんなそんな、
せつなさに満ちたゲームだった。


個人的にicoのほうが好きだったけど、
続編が次世代機で出るのであれば
どのプラットフォームでも飛びつきます。

◆追記:
ワンダと巨像のCMで、『最後の一撃はせつない』というコピーがあがっていたようだけど、
僕は前情報なしで、まさにそれを身をもって体験したことになる。
発売日がせまったら、というか発売日が決定した段階で公式その他のサイトを見ることをやめ、
あまつさえTVCMをも見ず━そもそもビルマから帰ってからこっちTVを見る時間が激減したのもあるけど━
あの一撃のせつなさを感じられたのは幸運だったのだと思う。
なのでid:annnnnnnaさんの言う、情報操作的CM、公式先行ネタバレっていうのも、
ああなるほどなぁと思いました。

でもそう思うと僕の記憶の中で、もっとも古い公式先行ネタバレ的CMコピーである、
MOTHER1の『エンディングまで、泣くんじゃない』というのも
情報操作的CMに入るのかなぁとふと思った。
当時小学生だった僕は、
あのゲームがせつなくてせつなくて仕方なくって、
本当にエンディングまで涙を我慢したこと経験がある。
で、
どうしてこういうことを書くのかといえば、
『最後の一撃はせつない』も『エンディングまで、泣くんじゃない』も、
どっちも素晴らしいコピーだなと思ったからなのです。


参考リンク:ゲームの為なら女房も泣かす / http://d.hatena.ne.jp/annnnnnna/20051101/p1